体験した各種カウンセリング、心理療法2 ユング心理学

森田療法は落第したのでもともと興味あったユング心理学の心理療法を受けようと思い、色々調べて目白のそれに行った。

現在は記憶が薄れているのだが 行ってみると一軒家のような感じであった。
中に入るとクラシックモダンな感じの部屋で家具・壁紙などがすべて白に統一された真っ白な部屋であった。
2001年宇宙の旅かよ。と言ってもみんな分からないだろう。

上品な二人のおばさんが対応してくれた。
どうもユング心理学の世界では有名な人達らしい。
初め現状を説明していろいろ話を聞いてくれたが、何も意見はいわず頷いてるだけのような感じであった。

そしてまずは夢日記をつけるよう言われ、次は内省や瞑想をして自分の中でどのようなイメージが出てくるか、心の奥底を探ってみる。というもの。その後箱庭療法であった。

瞑想においては中学3年の頃より 私は当時入ってきたばかりのTM 瞑想をやっていた。
ちなみに近年流行ったマインドフルネスは、1990年代に出された心身免疫セラピーという本に載っていてその頃から試行していた。その数年後 実際テーラーワーダーでビパサナを習った。
まさか30年後マインドフルネスがこんなにはやるとは思ってもいなかった。
しかし私はそう瞑想マニアではない

話はもどるが、瞑想はやっていたので、その要領で色々深く自分の身に何を探っていった。
その時に変わった体験をした。

深いところで宗教的なシンボルが出てきたのだが、私は先生に根底に宗教的なシンボルが出てきたということは私は善人ですかね。と冗談で言ったら冗談が通じなかったみたいで、
「善人とか善人ではないとか言う問題ではありません」
みたいなことを真面目に言われた。

かなり深く入った状態を日記に書いて提出したら、
「こんな深くまで入って、よく戻ってこられましたね」と言われた。
私はそれを聞いて少し恐ろしくなった。戻って来れなかったらどうなってたんだろう。それは聞かなかった。

夢日記においては、初回は日常の生活が夢に出てきただけだった。
その後見た夢は、庭にある小さな池からどんどん水が溢れてきて、そして庭の地面自体が割れてそこから水が溢れてくる。というものであってそれを話した。
すると先生は、
「これはどんどんエネルギーが回復してきた証拠です良い兆候です」と言っていた。
そう言われると少し症状は軽くなっていたような気もする。

最後に受けた箱庭療法では、何かおもちゃ箱のようなものがあって、好きなものを選んでここに並べてみましょう。と言われた。

私は眠かったのでまずベッドを発見し、ベッドを置いて、それから昔のめずらしいロビー・ザ・ロボットのミニチュアがあったので、それをベッドの脇に置いて、あと何か適当に物を置き、できました。と言って見せたら、
私の左右に立って見ていたおばさん先生2人が、同時に声をそろえて、
「まあ かわいい!!」とステレオ状態でいった。

もう30を過ぎているというのに、こういうもの見せて可愛いなどと言われるのは 多分幼稚園年長組でも言われないであろう。
せいぜい年中さん までである。

私はとても恥ずかしくなり、そのまま黙って下をむいていた。
そして、その箱庭についての解釈はよく覚えてないが、多分言われてないと思う。
それが終わり、次のアポイントを取る時、私は仕事が忙しいので家で調べてから連絡しますと言って、二度と連絡しなかった。
腹が立ったという訳ではなく、ただただ恥ずかしかったものである。

その後 先生の達筆な手紙が来て、カウンセリングやっていきましょう。というような内容であったが、私は恥ずかしいのでそれを無視して何事もないように生活を続けた。

そしてユング心理学においても私は落第した。
集合意識やシンクロニシティどころではなかった。

(終わり)

20年後 私のいとこ2人が東洋英和出身というのもあって、そこでアドラー心理学講演があることを聞いて行った。
関係者にユング心理学をやっている人がいて目白の話を思い出した。ユング心理学者は女性が多いのだろうか。。

次にすすむ。。

追記 東洋英和について。

いとこ2人は、医者の娘たちであるが、幼稚園から英和であった。
親戚中で 父の田舎の甲府市に集まったとき、
幼稚園生のあどけないその2人が、自分の両親のことを
「おとうさま。おかあさま。」といっているのを聞いて、
驚いて 腰をぬかしていた市立小学5年生の私がいた。。